訪問看護ほっとらいん
終末期医療のあり方を考える―本誌12巻2号掲載の特別記事を読んで
清水 昭美
pp.338-339
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100436
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2006年3月の射水市民病院事件以来,人工呼吸器外しや延命治療中止をめぐって論議が続く中,2006年11月,横浜で第17回ALS/MND国際会議が開催された。この国際会議について,本誌12巻2号に掲載された山本真医師の報告が反響を呼んでいる。
山本医師は,日本は1980年代より患者の生きる権利をうたったJALSAという組織の成立とその後の努力,さらに在宅での人工呼吸器装着という概念を生み出した多くの看護職の先進的な活動,その結果,在宅人工呼吸指導管理料の保険医療としての収載により,在宅人工呼吸という療養形態がこの疾患での主流となってきたと述べている。そしてコロンビア大学の三本博教授は「米国ではやっと往診によるサポートが有効であると分かってきたレベルである。日本のほうがよほど進んでいるのだ」と発言されたと書いている。
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