連載 つなぐ―親子2代・7
風鈴
篠原 儀治
1
,
篠原 裕
1
1篠原風鈴本舗
pp.645
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100301
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江戸時代に始まるガラス風鈴の伝統を,「江戸風鈴」の名で現在に伝える篠原風鈴本舗。江戸風鈴とは,創業者又平さんの跡を継いだ儀治さんが名づけたものだ。炉で熱したガラスを宙吹きして球をつくり,その内側に絵付けをしていく。下側の断面がぎざぎざなのが美しい音色の秘密とか。現在は儀治さん夫婦,長男の裕さん夫婦,2人の職人さん,そして孫の由香利さんとともに,1日400~500個,年間で10万個を製作している。
裕さんは「子ども時代から,一家総出で1年中朝早くから夜遅くまで,猫の手も借りたい忙しさでしたから,手伝うのは当たり前でした」と話す。中学生の頃から工房に出入りし,気がついたら父の跡を継いでいた。「相性がよいのか,飽きるということがない」という。
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