特集 ケアの質の保証とクリティカル・パス
クリティカル・パスを考える
中野 夕香里
1
1財団法人日本医療機能評価機構
pp.428-432
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900653
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はじめに
効率的なケア提供を目的として米国で進められているクリティカル・パス(Critical Path),あるいはクリニカル・パス(Clinical Path)は,わが国においても実用性の高いマネジド・ケアのツールとして,現場での取り組みが行なわれている.
本稿では,クリティカル・パスの目的とされている,①患者への効果の保証,②在院日数の短縮や費用の節減等の効率性の向上,③職員の協調性,自律性,職務満足度の向上の3点について,米国における先行研究の結果を引用しながら問題提起をするとともに,マネジド・ケア手法としてのクリティカル・パス,組織管理手法としてのクリティカル・パス,さらに質の保証と向上のための手法としてのクリティカル・パスの,それぞれの可能性について論じてみたい.
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