特集 ケアの質の保証とクリティカル・パス
急性疾患のクリティカル・パス
山崎 絆
1
1東京都済生会中央病院
pp.406-412
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900650
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クリティカル・パスのねらい
東京都済生会中央病院は,数年前より,21世紀を迎えるにあたって,医療の将来計画を検討してきた.その結果,東京都済生会中央病院独自の考えであるHBPCの理念(Hospital Based Primary Care:患者中心ケア,包括ケア,継続ケア,高質なケア,効率的なケアをめざす)に達した.この理念の実現に向けた取り組みが,1995(平成7)年より段階的に始められ,クリティカル・パスはその一手段として採用された.
クリティカル・パスは,院内におけるケースマネジメントを確立すること,さらにメディカルオーディットのためのツールの1つとして使用すること,On the Job Training,すなわち多忙な業務の中で若い人々の教育の基準とすること(伊賀六一前院長の発想)をねらいとしている.
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