連載 脳に不具合をかかえた患者への看護 「支援困難」「個別性が高い」という思い込みからの脱却・1【新連載】
脳の情報処理力の低下,全てはここから始まる
鈴木 大介
pp.690-694
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201928
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「言いましたよね?」の地獄
2021年の春から,高次脳機能障害の当事者に対するヒアリング事業を始めた。脳卒中をはじめとする脳血管障害や事故などによる脳受傷を経験した当事者からの聞き取りをすると,急性期や回復期病院で覚えていることのエピソードには看護師が登場するものが多い。
だが残念ながら,そのエピソードの多くは,少々苦々しいものばかりだ。
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