連載 今さら聞けないビジネスフレームワーク・7
パレート図
石井 富美
1
1多摩大学医療・介護・ソリューション研究所
pp.640-641
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201032
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パレート図は,医療安全のインシデント・アクシデント報告件数の分析を行う際に,しばしば活用されます。項目ごとに件数の多い順に並べて棒グラフを作成し,全体の数に対する比率を計算して上位から順に足していった累積値を折れ線グラフで重ねます。大きい順に並べることで取り組みの優先順位が見やすくなり,全体に占める比率が分かることで,まず,どこまでの項目に取り組むと効率がよいのかを知ることができます。
パレート分析と呼ばれる手法では,頻度の高いものから,Aグループ,Bグループ,Cグループのようなグループ分けをして,Aグループから順に取り組みを始めます。このグループ分けの基準は項目数にもよりますが,A=70,B=90,C=100(%未満)という組み合わせや,A=80,B=90,C=100(%未満)といった組み合わせの場合などがあります。いずれにしても優先的に取り組むのはどこまでかを定める分析です。
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