連載 看護事故の舞台裏・8
看護記録への追記は要注意
長野 展久
1
1東京海上日動メディカルサービス医療本部
pp.796-799
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686103168
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日本人の死亡原因は,第1位が「がん」で第2位が「心臓病」,そして第3位が「脳卒中」という状況がこれまで約30年間続いてきました。ところが高齢社会の到来とともに「肺炎」が徐々に増加し,2011年には脳卒中を抜いて第3位に浮上,全死亡者に占める割合は1割ほどになります。そして高齢になるほど肺炎による死亡者数は増加し,その多くに誤嚥が影響していると考えられています。
高齢者を受け入れる施設では,誤嚥はいつも頭を悩ませる課題でしょう。加齢に伴う生理的な変化で嚥下機能が低下したり,脳卒中などの病気そのものが原因となったりして飲み込みが悪くなり,食べ物や唾液でムセる患者さんのケアに,現場ではいつも苦労されていると思います。
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