特集2 アクションリサーチで“思い”を共有する!
扉
pp.375
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102764
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アクションリサーチは,関わる人々の間にある「思い」について,実感を伴った合意を探り,それをもとにした実践による気づきからともに学ぶための行為志向の方法論である。
看護現場で問題と感じられる状況には,看護職や他の医療職だけでなく,患者・家族も含めたそれぞれの思いが深く関わっているため,何をもって改善とするかを決めることすら難しい。
近年はますますスタッフのバックグラウンドが多様になり,看護への思いも多様になってきた。また,チーム医療や地域連携など,バックグラウンドが異なる人々との関わりの重要性も増している。考え方や世界観が違っても一緒にやっていこうという思いを,関わる人々の間に生んでいくために,数字や記録では伝えられない「思い」を伝え合い,共有する機会が必要なのではないだろうか。本特集では,それを実現するための実践としてSSM(Soft Systems Methodology:ソフトシステム方法論)ベースのアクションリサーチを紹介する。
PART1ではアクションリサーチが必要とされる背景と理論を,PART2では災害看護の実践からアクションリサーチの効果を,PART3ではアクションリサーチ研修の方法を示す。
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