書評
女って大変。―働くことと生きることのワークライフバランス考
小島 恭子
1
1日本看護協会 専門職支援・中央ナースセンター事業部
pp.234
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102386
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女が抱える問題は国の問題
女が働くときにつきまとう課題
本書は十章よりなっており,30代以上の著者それぞれが女として働き生きてきた経験と考えを述べている。筆者は家庭と看護専門職の仕事の両立を図りつつ,4人の親を見送り,駆け抜け生きてきた。その人生の折々に体験したことと重なり合い共感できることが多々あった。特に,神谷美恵子の生涯に焦点を当てている章では,あらためて女が働くときにつきまとう課題を再認識した。
幼いころから,女だからこそ自立して手に職をもつこと,経済的自立を図り自活すること,これがわが家の教育方針であった。結果,兄と6人の姉妹は何らかの免許を手にし,筆者は看護師・保健師と養護教諭免許を取得した。
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