特集 患者相談・クレーム対応の質向上をめざして――組織体制から考える院内コミュニケーション
扉
pp.1049
発行日 2010年11月10日
Published Date 2010/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101882
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
2003(平成15)年の医療法一部改正,そして同年4月における特定機能病院における患者相談窓口の設置義務化に伴い,患者相談・クレーム対応に病院全体で取り組むことが明文化されたが,全国的なデータベースや対応ガイドラインがないなか,果たしてどれほどの施設が成果を上げているだろうか。
本特集では,厚生労働省モデル事業として患者相談・臨床倫理センターを設立し,臨床での負担軽減と対応の統一化に成功した東京大学医学部附属病院の組織的な取り組みを中心に,小規模多機能をコンセプトに対応の質を向上させた取り組み,コミュニケーターの育成の現状と課題について意見を聞いた。個人のスキル向上だけで対処しないこの課題に対して,望まれる組織体制とその取り組み方について紹介する。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.