特集 イノベーション研究を始めよう—テクノロジーが拓く看護ケアの可能性
テクノロジーの活用の実際(終末期の看護)
ベッド上の体動は疼痛のサイン
樋上 容子
1
1大阪医科薬科大学看護学部
pp.376-382
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202010
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はじめに
今回の研究は,療養者の「早期問題予測ツール」の開発という大きなプロジェクトの中で,生体・環境データと実践(看護)データを統合してイベントを見ていくという調査であり,アウトカムとして睡眠,転倒,排泄,皮膚トラブル,ストレスが設定されていた。その大きなアウトカムの枠組みの中で,詳細には探索的に分析を進め調査していく必要があった。そのため,私の当初のリサーチクエスチョンであった「睡眠と疼痛の関連」という枠組みの中で,緩和ケア病棟で得られたデータを見える化し,特徴を捉えるところから開始した。
なお,本稿の内容はInternational Journal of Nursing practiceに掲載された筆者らの論文「Nonwearable actigraphy to assess changes in motor activity before and after rescue analgesia in terminally ill patients with cancer: A pilot study」(Higami et al., 2021)に基づくものである。詳細は,論文を参照されたい。
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