連載 先端生命科学と看護のキアズマ・2
生活習慣病と生命科学
佐藤 聡
1
,
近藤 麻理
2
1University of Cambridge, Centre for Protein Engineering
2岡山大学医学部保健学科
pp.153-160
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100063
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イギリスの医療事情
佐藤:ケンブリッジは国際的な都市で,街の中心地を歩いていると聞き慣れない言葉で会話している人たちによく出会います。メジャーなところだと,「今の言葉はフランス語だな,ドイツ語だな」とわかるのですが,ポーランド語,チェコ語,スロベニア語などになるともう見当もつきません。そんな時,日本語が聞こえてくると,やはり心が和みます。若い人の場合は語学学校に通っている人が多く,年配の人はサバティカルで来ている大学関係者が多いようです。そういう人たちが渡英して戸惑うことの1つに,医療があげられるようです。
近藤:私はアジアで生活していた時に,何度か病院に行きましたが,外国人の私は海外旅行保険に加入していたこともあって,その国で一番良質で高価な医療を受けるという恩恵にあずかりました。個室の設備は豪華ホテル並です。日本人スタッフ,日本語,日本食などのサービスがあり,外国にいても安心して治療に専念することができました。
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