特集 組織で育む助産実践能力 国立成育医療研究センターの助産師能力開発プログラム
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pp.899
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201937
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2012(平成24)年,日本看護協会は「助産実践能力成熟段階(クリニカルラダー,CLoCMiP®)」を開発,公表し,2017年に完成させました。これは,助産師に必要とされる実践能力を段階的に表したものであり,大きく5つの発達段階と,助産師のコア・コンピテンシーの4要素を枠組みとして構成されています。社会の変化や助産師への役割期待に応えることのできる助産師の育成を目指して,分娩取扱施設をはじめ,教育を担当する各組織では,CLoCMiP®を基に研修を企画・運営することが推奨されています。
助産師の生涯発達および職業人生を支援し,何よりも社会や妊産婦の期待に応えられる助産師の育成・支援を行うために,国立成育医療研究センターではCLoCMiP®や「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版),JNAラダー」などを基に,自施設の機能や特性,地域に果たす役割を踏まえた助産師能力開発プログラムを独自に作成しています。特集では,このプログラム作成の経緯と全体像を掲載し,各段階での研修の実際を解説いただきます。それぞれの施設の規模や特性に合わせた継続研修を考える上でのヒントとなれば幸いです。
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