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―2006年度トヨタ財団「くらしといのちの豊かさを求めて」研究助成―「赤ちゃんにおむつはいらない」研究報告会を開催して
和田 知代
1,2
1「赤ちゃんにおむつはいらない」研究チーム
2津田塾大学三砂ちづる研究室
pp.240-242
発行日 2009年3月25日
Published Date 2009/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101399
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赤ちゃんへの感受性を高める
昔の生活の記録や高齢者の方の記憶をつなげてみると,以前,赤ちゃんの排泄はある程度周囲に感知され,すべておむつのなかで排泄していたわけではないことがうかがわれます。そうだとすれば,現代の大人は「赤ちゃんが出す排泄のメッセージを受け止めていない」ことになり,知らないうちに,人に対する赤ちゃんの感受性と信頼性を低下させてしまっているのかもしれません。そのような問題意識を持った私たちは,トヨタ財団からの助成を得て「赤ちゃんにおむつはいらない」という研究を開始しました。
研究1年目は,日本と東南アジアでの赤ちゃんの排泄に関する聞き取りと文献調査,および日本の昔の生活に関する聞き取りと文献調査を実施しました。
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