連載 チャレンジ!自立と責任・10
―総合母子保健センター愛育病院(東京都・港区)―助産師外来で取り戻す病院伝統の自然出産
河合 蘭
pp.1068-1074
発行日 2008年11月25日
Published Date 2008/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101332
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外国人の方が多い人通りのなか,大きな木の茂る有栖川宮記念公園にそって,なだらかな坂を上り始める。麻布は大使館も多いインターナショナルな町だが,伝統ある庭園の深い緑や小さな店が並ぶ懐かしい風景も残っている味わい深い町だ。公園が終わると,やはりどこかノスタルジーのある,れんが色の病院「愛育病院」が現れる。
愛育病院は1934(昭和9)年,昭和天皇が皇太子殿下(現天皇陛下)の御誕生を祝して創設された恩賜財団母子愛育会を原形とし,1938(昭和13)年に母子の専門病院として開かれた。
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