PHOTO/Pick Up
行政主導から住民主導に展開した健康づくり―倉敷市水島地区のエンジョイスポーツの会から始まった取り組み/身近で気軽に運動のできる場をつくろう―倉敷市水島地区における取り組み
横溝 美保
1
1倉敷市水島保健福祉センター水島保健推進室
pp.733-735,774-777
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200251
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
倉敷市水島地区の概要
岡山県倉敷市は,2015(平成27)年5月末現在,人口48万3646人の中核市で,地区特性の異なる5つの地区(倉敷,児島,玉島,水島,真備)から成り立っている(図1)。
そのうち水島地区は人口8万9467人で,自動車・鉄鋼・石油精製・石油化学・食品などで構成されている水島臨海工業地帯(水島コンビナート)を有しており,2008(平成20)年の工業統計調査速報値によれば約2万5000人が働いている。水島コンビナートで働くための他県からの転入者や転勤等での転出入者が多く,住民同士のつながりが希薄な地区である。そのため,今後は企業退職後の独居男性の生活習慣病,アルコール問題などが懸念されている。
岡山県倉敷市水島地区は工業地帯で,住民同士で運動のできる場がなかった。そこで市は,仲間づくりをしながら運動ができる場として,2009年度に水島地区全体を対象とした「エンジョイスポーツの会」を開始。さらに2013年度からは,より身近な小学校区を単位とした「健康サロン」へと発展し,現在では住民が主体となって,全13学区中,7学区12か所で健康サロンを運営している。それぞれの活動を紹介する。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.