連載 [事例集]新しい健康日本21へのヒント・15
子育て不安を超早期から支援―豊田市の母子保健事業の取り組みについて
伊澤 裕子
1
,
山崎 嘉久
2
1豊田市子ども部子ども家庭課
2あいち小児保健医療総合センター
pp.608-613
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102470
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
豊田市の概況
豊田市は愛知県のほぼ中央に位置しており,2005(平成17)年4月に6町村と合併して,県全体の17.8%を占める広大な面積(918.47km2)をもつまちである(図1)。「クルマのまち」として企業城下町の側面をもつ一方,市域のおよそ7割を占める豊かな森林,野菜や果物を実らせる田園が広がる,恵み多き緑のまちとしての顔を併せもっている。また,2009(平成21)年1月には東海地方で唯一「環境モデル都市」の選定を受け,環境を守る取り組みを進めている。
2014(平成26)年4月現在,人口42万1588人,世帯数16万9198,平均年齢41.49歳,高齢化率19.5%,2012(平成24)年の出生数4101人,同年の合計特殊出生率1.62,中学校数は27校,小学校数は77校である。また,2013年9月の豊田市子ども子育て支援に関する意識調査では,母子手帳交付を受けた妊婦384人のうち81.3%が夫婦2人世帯であった。また,約25%が豊田市居住年数が1~3年未満と,市外からの転入が多いまちでもある。
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.