連載 『保健婦雑誌』に見る戦後史・3
蚊と蠅のいない生活
木村 哲也
pp.538-539
発行日 2012年6月10日
Published Date 2012/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101896
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■「蚊と蠅のいない生活」実践運動
かつての日本で,蚊と蠅を根絶しようと,国民を挙げての運動が行われたことがあった。「蚊と蠅のいない生活」実践運動がそれだ。
1950年以降,全国でモデル地区を選んで運動が始まり,効果が高いとして,1955年6月,3か年計画で実施されることが閣議決定された(第2次鳩山一郎内閣)。その後も,高度成長期いっぱいをとおして継続され,1969年までに「約16万2000の地区住民組織が作られ」たという(『厚生白書』1969年版)。
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