連載 ニュースウォーク・111
施策訴えた「赤ちゃんポスト」
白井 正夫
1
1元朝日新聞
pp.514-515
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100800
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ソフトバンクが4月から「出産祝い金」制度を大幅に拡充したことが話題になっている。第3子なら100万円,第4子なら300万円,第5子以降は1人当たり500万円を支給するという子育て支援のビッグ祝い金である。金額に目を見張っていたら,もっと驚くことがあった。完全子会社3社を含めた勤続1年以上の社員約1万2000人のうち,現在3人の子をもつ社員は360人,4人が53人,5人が5人いるという。同社を1つの町に見立てれば,子どもの数を羨ましがる自治体も出てこよう。
うれしい話は続く。人口動態統計速報によれば,2006年の出生数は112万2278人で人口は再び自然増に転じた。生まれた赤ちゃんは前年より約3万人多く,一時的な現象とわかっていても,思わず春到来を重ねてしまう。
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