特集 これからの医療とPOS—第8回POS研究会報告
特集にあたって
植村 研一
1
1浜松医科大学脳神経外科
pp.867
発行日 1986年12月30日
Published Date 1986/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908307
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- 文献概要
第8回POS研究会を浜松市でお世話するに当たり,‘これからの医療とPOS’というテーマを選びました.既に御存知のようにPOSは1969年アメリカのヴァーモント大学医学部の内科学と地域医療学の教授のLawrence L. Weedによって医療と研修医教育の質的向上を目指して提唱され,1973年,本POS研究会の生みの親である聖路加看護大学日野原重明学長により日本に紹介されたもので,その普及をより一層盛んにするために1979年にこのPOS研究会が発足したわけです.最初は200名位の会員で東京で研究会をしておりましたが,POSを全国的に普及させようという意見が出されて,大阪,長崎,岡山など各地で開催されるようになり,今回は浜松が選ばれるという光栄に預かったわけです.
この会の目的は二つあります.一つはPOSを広めることで,そのために開催地を中心とした地域の病院に勤務する医師・ナースをできるだけ多数勧誘して,POSを理解し職場で実践していただけるよう「初心者コース」を設けて初心者を育成すること,もう一つは実際にPOSを実践してみて多くの問題や疑問を抱えている中堅およびベテランの方達が,研究し討論する場を提供し,POSの更なる発展を目指すことです.
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