特集 世界の看護教育制度
中華人民共和国
雪永 政枝
1
1星ケ丘厚生年金病院
pp.712-718
発行日 1974年11月25日
Published Date 1974/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906828
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私の見た中国
私たち西日本訪中医療衛生参観団は,日中友交協会の中にある関西国際旅行社によって編成された.3年も前から訪中を希望してその実現を待っていた人もあって,何かを吸収してきたいと意欲に燃えた一行であった.その内訳は医師,針灸師,精薄施設の園長と職員が各1名,身体不自由者の施設の会長1名の12名が男性群,若い保健婦1名と私の2名が女性,外に旅行社の随員1名からなる15名であった.
団の参観目的はいうまでもなく医療衛生が主眼であった.私はもっと幅広く医療衛生や社会福祉のほかに,看護教育や看護の実態をみたいと思った.出発前に分かっていたのは,4月16-30日という期間と,北京と上海における施設の参観ということだけで,細かい計画は到着後でなければ分からない,というのも先方様の組まれたスケジュールどおりに行動するということであったからである.
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