患者を受け持たせる場合の指導
糖尿病患者の看護
雪永 政枝
1
,
杉森 きみえ
2
1国立大阪病院付属高看学院
2国立大阪病院内科病棟
pp.28-34
発行日 1965年7月1日
Published Date 1965/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905478
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1.はじめに
個々の学生に患者を受け持たせることは,患者を一人の人間として捕えさせることであります。精神的,肉体的,社会的に健康を維持できない一人の人間,しかも個々の患者の背景は異っております。
学生は受持患者の経過を観察しながらその問題点を探求し,対策を考え,看護計画を立て,それを実際に行なってその結果を評価します。そうすることによって問題の探求は学習の速度,学生の能力によって異りますが,患者の表面的欲求の把握だけではなく,内的欲求の洞察力も養われ,それが将来への適応性を養うことになります。
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