特集 事例と対話する事例検討—東京・特別区「訪問指導」研修を素材として
第1部/「訪問指導」研修を通しての自己拡大
訪問研修と私の自己拡大・統合(Two in One)のプロセス—研修の企画メンバーとして参加して
島内 節
1
1国立公衆衛生院
pp.991-996
発行日 1985年12月10日
Published Date 1985/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207084
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はじめに
私は,この研修が始まる約2か月前に企画グループの準備会に参加しはじめた。このグループで語られていた理論や取り組みには以前から興味は感じていたが,よくわからないままだったので企画グループに参加することには戸惑いがあった。その意味で研修企画者の条件が自分に備わっているとは思えなかった。しかし興味を感じているグループ活動のメンバーに出会えること,新たな発想によって自分を拡大できる貴重なチャンス,また卒後教育を自分の仕事としている関係で研修のすすめ方を検討するのだから一石二鳥だと思った。
松田さんや丸地先生とは,この時まで顔見知りではあったが挨拶をかわすくらいで,誌上での一方交通的なかかわりでしかなかった。
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