レポート マンパワー(保健婦)の検討
調査
最近の保健婦学校志願者の特性に関する調査—国立大学附属学校の場合
山元 郁子
1
,
今井 洋子
1
,
松下 敏夫
2
1鹿児島大学医学部附属保健婦学校
2鹿児島大学医学部衛生学
pp.490-496
発行日 1979年7月10日
Published Date 1979/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206139
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全国の看護学校卒業生の進学熱は,近年著しく高まっており,昭和42年を100すると昭和52年は,3年課程は168,2年課程では621を示している1)。看護学校によっては,進学希望者の方が就職希望者より多く2〜4),また,最近の一般的傾向として,短大看護学科の学生の場合でも,保健婦・養護教諭・助産婦などの学校へ進学するためのいわば通り道として位置づけられている5)。ちなみに本校における志願者の競争率をみると,昭和42年が1.9倍,昭和52年が4.5倍と新カリキュラムの実施された昭和46年頃から著しい増加が認められる。
このように保健婦学校への入学希望者が増大した理由は何故なのか,志望動機は何か,何を求めて進学しているのだろうか。この点について調査した三品の報告6)では,将来の看護活動を展開するに際して,公衆衛生看護の学習をしておく必要性を感じて保健婦の資格を取得しておきたいとの要望がみられるとしており,これは看護教育課程が改正された直後の特徴的な現象であると考えている。
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