ルポ
地域医療は住民こそ主人公—岐阜県上矢作町の町づくり運動
菊地 頌子
1
1東京都江東区城東保健所
pp.142-144
発行日 1978年2月10日
Published Date 1978/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205952
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生活綴り方を通して健康教育を
昨夏東京・神奈川の若い保健婦とともに開いた"健康教育"自主講座で,私たちは講師である日本体育大学の正木先生から,上矢作町の活動について学ぶ機会を得ました。「恵那地域は生活綴り方教育運動が盛んで,戦後まもなくから始められ現在でも改善されながら続いています。子供たちが書いた生活の綴り方を通して子供の生活や家庭の生活を知り,綴り方に出された問題を地域全体の問題として投げかける,地域での話しあいの中から生命の尊さを認識,生命を守る運動へと広げていく,これこそ本当の健康教育ですね。その中でも上矢作町の教師の活動は特にすぐれています。」という話に,私たちはすっかり上矢作町のとりこになってしまいました。
生活に根ざした教育をめざす教師の地域活動が,積極的にすすめられている上矢作町で,保健婦はどのように活動しているのであろうか,これもぜひ聞きたいという気持もあって昨年12月初旬上矢作町を訪ねました。
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