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橋本寛敏先生に偉業達成賞—メーヨー・クリニック50年,メーヨー兄弟生誕100年祭で受賞
長谷川 泉
pp.45
発行日 1965年2月10日
Published Date 1965/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203314
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聖路加国際病院長橋本寛敏先生がアメリカのメーヨー・クリニックに招かれて,メーヨー兄弟生誕百年祭ならびにメーヨー・クリニック(正しくはメーヨー財団,ミネソタ大学院でもある)50年記念の式典において偉業達成賞を授けられた.その受賞の3項目の一つには,看護関係の教育に尽力したことなどパラ・メディカルの領域での功績が高く評価されている.ご承知のように,橋本寛敏先生は「高等看護学講座」「看護学教科書」の監修者・執筆者として,戦後の荒廃のなかから,日本の看護の再建と新制度への飛躍のすぐれた精力的な推進力となった.幾多の俊秀を送り出したお膝元の養成施設聖ルカ短大は,昨年から看護大学として新しい途を歩み始めた.聖ルカから送り出された看護教育の指導者やベッド・サイドの看護の担い手の人達は,それぞれの職場において,看護界の歴史を作る歩みを着々と進めつつある.受賞の他の2項目は病院管理面と,公衆衛生面での業績が評価されたもので,これらもやはり看護界に関係の深いことがらである.
とくに公衆衛生の面では,人間ドックを始めた功績が高く評価されたもので,病院でできる公衆衛生の推進は,新しい問題を投じた.橋本院長は「メーヨー・クリニックに行ってみたら,メーヨーでも,私のところでやっているような10日ぐらいでできる人間ドックをやっており,期せずして同じ考えでした」と述べられた.
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