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栄誉に輝く橋本寛敏博士—米・メーヨー・クリニックが顕彰
長谷川 泉
pp.57
発行日 1965年1月15日
Published Date 1965/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202984
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聖ルカ国際病院長橋本寛敏博士がアメリカのメーヨー・クリニック50年記念,メーヨー兄弟生誕100年記念の式典に招かれて偉業達成賞(Outstanding Achievement Award)を授けられた。これはメーヨー(ミネソタ大学大学院)の出身者4,000人のなかで各国から選抜された35名がその栄誉に浴したわけで,日本からは橋本博士,東洋では他にインドから1名が受賞した。
受賞の理由としては3項目があげられている。その一つは公衆衛生面での功績であり,そのほか,病院管理の推進者となったことや,パラ・メディカルの領域での教育・養成に尽力して,その功顕著であったことがあげられている。聖ルカ国際病院では,つとに人間ドックを行ない,予防医学の面での成果をあげて来た。日本においては病院と公衆衛生の接点には,まだまだ今後にも問題が多く残されているわけであるが,聖ルカ国際病院が先鞭をつけて懸案の解決に乗り出した点は高く評価される。橋本博士は,今度メーヨー・クリニックの実情を見て,メーヨー・クリニックでも同じようなシステムの人間ドックを実施しており,期せずして同じようなことが行なわれていることを知って愉快に感じたことを語っていた。
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