特集 保健指導と視聴覚教材
自作スライド製作の一経験
坂庭 義久
1
1郡馬県中部国保研究会
pp.33-36
発行日 1962年11月10日
Published Date 1962/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202689
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自作スライドの効果が云々されてからすでに10余年,いつの間にか下火になつたかとも思うが私たちは今も自作スライドを使つて保健指導にあたつている.その一経験をここに紹介したい.ところで製作母体となつた中部国保研究会についてお話ししておこう.
上毛三山の中,赤城山の南ろくを取まく勢多郡14カ町村の国民健康保険を担当する事務職員,保健婦によつて昭和25年6月—研究会が発足した.当初の会員数は78人で昭和29年から市町村合併により,2町7村に併合,または分割されて中部国保研究会と改名され,現在に至つている.会員は事務職員25人,保健婦21人である.この研究会の目的は,事務職員には国保事業の運営,事務改善など,保健婦は,衛生教育,地区組織育成の有り方,業務事務の処理法などの改善につとめることとなつていた.なお会議の持ち方は,全員1カ所に参集して討議される.研究会開催は年4回,年1回の総会がある.その総会は会員相互の親ぼくを深める意味から宿泊にしている.または先進地(国保事業)も見学して,よりよい国保事業に備えている自主的な会である.
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