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早春の埠頭
pp.56
発行日 1961年3月10日
Published Date 1961/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202294
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海の彼方から春は船に乗つてやつてくる.--東京港の埠頭には,大小さまざまの船がギツシリ横づけになつている.明るい日差しが,さざ波にきらめく.ぐつと胸を張つて,深呼吸のひとつもしたくなる.
しかし,橋を渡りまた橋を渡り,巨大な埋立地に点在する港湾労働者や,社宅の健康管理をするには,人知れぬ苦労がひそんでいる.それだけに又やり甲斐もある.クレーンの響きとともに,保健婦の夢と希望は,さわやかな潮風をはらんで,ぐんと大きくなつて行くようだ.
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