附録 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
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                pp.13
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1958年4月10日
                  Published Date 1958/4/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201610
                
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1504年に,ペルジアを去つてフィレンツエにあらわれたラフアエロは,ルネツサンス運動のあらゆる源となつたフィレンツエの文明に目を見張つた.わけても,彼を驚がしたのは,発達した近代技術のかずかずであつた.遠近法は完成され,光と陰影の表現はレオナルドによつて空前の神秘にまで到達し,人体は解剖学から出発した新しい魅力を示していた.
ラフアエロの天才はそれらの長所を忽ちにして吸収し,瞬間にして消化して,そこに優美にして典雅な自己の作風を生み出した.そして後世の女性美の典型として仰ぎみるかずかずの聖母をえがいた.その中でも特に有名な作品の1つはこの<大公の聖母>である.
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