保健婦学習のために
岸和田市における乳幼兒家庭訪問調査からえたる統計(その1)
丸山 博
1
1厚生省統計調査部
pp.66-70
発行日 1954年5月10日
Published Date 1954/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200743
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乳幼兒家庭訪問の調査事例報告がN,D,T,Y,の4氏の見聞記録によつて本誌(28年8月から29年3月)までに発表された.調査者の印象と感想とは前号に筆者の感想とともにのせた.読者はこの4氏の記録の特徴をいかにみられるか.N氏は生後4カ年たつた当時なお健在で生きのこつている乳兒の家庭群(24例)と死亡兒の家庭群(8例)とにまず分類した.(N23号の後半とN24号の前半とが脱落したのが校正もれになつているから御注意あれ・8月号).
D氏は分娩異常のあつた家庭群(9例)と異常のなかつた家庭群(24例)とに分類し,T氏は居住地域町名別に分類し,(T第19号と第21号は校正もれで脱落した.T第23号は12月号50頁の,9行目と10行目にいれる,T第23号の事例は10行目から,T第25号以下番号を1つづつくりあげよ.以上12月号で御注意あれ).Y氏は母乳栄養兒(30例),混合栄養兒(12例)人工栄養兒(6例)に分類している.事例調査をまとめるのに,生存兒か死亡兒か,出生のときの異常の有無,栄養の種類別,居住地域別に類別分類した.このことは調査をまとめるのに,どこに大きな関心をしめしたか,または考察の基礎をおいたか.さらに事例の配列の順序をみれば,それがもつとはつきりしている.N氏の場合は,その関心のありかをはじめに記録して(8月号第60頁),それに調査私見を附記している.
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