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PHN letters
ドクター・スコッチ
,
永井 はな
pp.1072
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100212
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52年の軌跡を読んで
ドクター・スコッチ
私も昭和26年4月生まれの52才である。保健婦雑誌の軌跡は,私の軌跡でもあり,自らを振り返るうえでも興味深く読ませていただいた。また,さまざまな発見があった。
たとえば,保健師とは何か,どのようなことをすべきか,その役割はなにかについて,一貫した問いかけが続けられていることである。これは,ある意味では当然であろう。保健活動が社会的なものである以上,社会の変化に伴って,保健師の役割が変化するのは自明である。だが,だからこそ保健師は自らのアイデンティティを確立しにくく,常に不安な状態に置かれていたように思う。これを解決するには,根本的な保健師の機能を自信をもって押さえつつ,時代の要請に応えていくことが求められよう。(中略)
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