インフォメーション 新しいナーシングケアのために
培養皮膚
吉里 勝利
1
1北里大学医学部・形成外科
pp.143
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923020
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最近重症熱傷児に本人のわずかに残った正常皮膚から,表皮細胞を分離し培養皿の中で増やして移植し,命を救ったことが新聞などで大きく報じられ,培養皮膚が社会的に関心を集めるようになった.
何かの原因で,ある広さの皮膚欠損を生じた場合,通常,本人の非損傷部位から皮膚片を切り取り,欠損部へ移植することが行なわれる.ところが正常部位が少なくて,皮膚移植が不可能な場合,正常皮膚を増殖させることが必要になる.このために考え出されたのが培養皮膚である.
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