和漢診療の実際・14
少陰病と厥陰病の治療について
寺澤 捷年
1
1富山医科薬科大学附属病院和漢診療部
pp.174-177
発行日 1987年2月1日
Published Date 1987/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921644
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以前にも記したように,私たちの和漢診療部の病床は当院の東3階にあり,10床が割り当てられている.この他に共通ベッドを5床前後利用させてもらい,平均15床を運用している.
今日の入院患者さんの病名を列挙すると,慢性関節リウマチ(3例),SLE(2例),慢性腎不全(2例),胃癌,潰瘍性大腸炎,多発性硬化症,パーキンソン症候群,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患,重症筋無力症,痙性対麻痺,高アミラーゼ血症である.季節により,あるいは時期により内訳は当然変わるが,いずれも一筋縄では行かない症例ばかりである.一昨年,和漢看護チームが,CMI心理テストを第一内科の症例をコントロールとして実施したところ,神経症的な訴えが和漢診療部の患者さんには有意に多いという結果であった.心身の歪みが多い症例が当診療部を受診するものと考えられる.
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