研究と報告
安静を必要とする妊婦のニーズをさぐる
井上 都子
1
,
谷 幸枝
1
,
香西 悦子
1
,
国方 房子
1
,
大戸 薫
1
1香川県厚生連屋島総合病院混合病棟
pp.667-670
発行日 1986年6月1日
Published Date 1986/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921436
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はじめに
妊娠経過は人さまざまであって一概には言えないが,切迫流産,早産,前期破水等で入院し,妊娠の継続を目的としてベッド上での安静を必要とする妊婦は,当病棟において年間約50名を数えている.安静期間は,短期では1,2日,長期には1か月以上におよび,排泄をはじめとした生活をベッド上のみで送っている.その肉体的,精神的苦痛は想像以上のものがあると思われるが,繁雑な日常業務の流れの中で見過ごされがちになってしまう.このような妊婦の基本的要求に目を向け,今回はその中でも排泄に関するアンケート調査を行ない,今後の看護をより良いものとするために検討したので,その結果を報告する.
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