特集 救急医療と看護の対応—患者・家族とのコミュニケーションを中心に
救急のかきくけこ
河内 文雄
1
1千葉大学医学部肺癌研究施設内科
pp.74-77
発行日 1985年1月1日
Published Date 1985/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920978
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‘救急のABC’という言葉がある.これは救急蘇生の手順を,A:airway,B:breathing,C:circulation,というように並べたもので,なかなか良く考えてあり,日常臨床の場でも役に立つことが多い.しかし,これはどちらかといえばナースよりもドクターのためのものであり,その内容も手を動かすための学問というよりも,知識のための学問といった色彩が強い.
救急はチームワークであるといっても,そのチームを構成するスタッフの間ではおのずと役割分担ができており,それぞれの専門ごとに異なるテキストがあってしかるべきであると筆者はかねがね考えていたが,今回機会があり,日ごろナースに対して話している内容を,‘救急の〈かきくけこ〉’としてまとめてみた.
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