行動医学・5
患者とのコミュニケーション—患者はわれわれの言葉をどうとらえているか
篠田 知璋
1
1聖路加国際病院内科
pp.1049-1052
発行日 1983年9月1日
Published Date 1983/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919949
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私たち医療従事者が患者を目の前にして,平常用いている言葉,すなわち問診・説明・指示の際の言葉,そして処置中などに多い‘つぶやき’など,私たちの口から意識して,または何気なく発せられる言葉のすべては,患者に逐一影響を与えているといってよい.
言うまでもなく,患者たちは疾病の苦痛と不安をもって,ぜひともそれらを治したくて私たちの前に訪れているわけだから,私たちの言葉のひと言も聞き逃すまいという切迫した気持ちで,私たちの目前にいる.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.