やさしいX線写真の読み方・1
X線とは何か
平松 慶博
1
1東京女子医科大学放射線科
pp.85-88
発行日 1978年1月1日
Published Date 1978/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918307
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はじめに
X線検査は血液検査や心電図などと同様に,患者の診療に欠くことのできないものとなっている.医療水準の高まりとともに,看護婦も血液検査のデータの分析や心電図の読み方について,かなりの知識を身に付けることが要求されるようになってきた.この傾向はX線検査にもあてはまる.まずX線というものがどういうものであるかを理解し,その危険性を正しく知ることにより,患者のX線検査にあたって正しい態度で看護に従事することができるようになる.
さらに進んで胸部写真、腹部写真,あるいは各種の造影写真について,それぞれがどうして撮影され,それからどんな情報を得ることができるかを知ることも,近代的な医療に携わる者として知っておかねばならない.また放射線学の新しいホープとして最近登場したCTスキャンについての簡単な知識が必要である.本シリーズでは,これらについて順次簡単に解説するつもりである.
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