ドクター訪問
五十年の教育の年輪の上に—聖路加病院院長橋本 寛敏先生
長谷 川泉
,
早川 ミツオ
pp.121
発行日 1969年6月1日
Published Date 1969/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917643
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──聖路加病院が看護教育を始あらから,明年で50年をえられることになりますが,日本の看護界にずいぶん多くの人材を送り出してこられたわけですね。
「そう,1920年に看護婦の養成が始められたわけです。それには私の前の院長のトイスラーと,カナダ人のセント・ジョーン医師夫人のアリス・セント・ジョーンの力が大きくあずかっています。トイスラーはアメリカ人ですがドイツ2世で東大から内科のベルツを顧問に,また外科のスクリバを医長に迎えたりしたんです。アリス・セント・ジョーンは看護をカナダで学んだからイギリス系の看護学の体系で,したがって日本の医学はドイツ系,看護学はナイチンゲールの衣鉢をつぐイギリス系の体系で発展してきたわけです。」
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