2色ページ 統計
国民総医療費の推移
中村 文子
1
1厚生省統計調査部総合調査室
pp.463
発行日 1974年4月1日
Published Date 1974/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916996
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昭和46年度国民総医療費推計額は2兆7710億円に達し,国民1人当り額は2万6387円である.また,国民所得に対しては4.21%を占めている.推計額は傷病の治療費に限定されているため,正常な妊産費用,健康診断費,予防接種費などは含まれていない.
推計額の増加率は,昭和30-35年度では毎年10%を前後し,36-40年度では毎年20%を越え,41年度以降はやや鈍化しながらも45年度には再び19%の増加率に達したが,46年度は9%の増加率にとどまった.これらの動向は需要(患者数)と供給(治療の質と費用)によって左右され,なかでも患者1人の1日当たり治療費の増加に最も大きく影響をうけている.
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