ベッドサイドの看護
気管切開をしたICUの患者との対話
柴野 イネ子
1
1東北大学病院ICU
pp.570-573
発行日 1973年5月1日
Published Date 1973/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916641
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私たち人間には,コトバがあり,そのコトバの発声により,自分の意志を自由に表現することができます.しかし,常に行なわれていることながら,コミュニケーションのむずかしさが,よく問題にされます.
特に患者は,精神的・肉体的に複雑な状態にありますので,自分の意志や要求を,すなおに表現することがむずかしいようです.発声の可能なときでさえ,このような状態ですから,気管切開などにより,一時的に,発声が不可能となった患者の要求を,正確に知ることは,かなりむずかしいことです.しかしながら,種々の方法により,患者の要求を察知し,適切な看護をするために,私たちが常に行なっている方法を報告いたします.
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