Medical Topics
心筋硬塞の予後と死因,他
KK
pp.86-87
発行日 1968年8月1日
Published Date 1968/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914095
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心筋硬塞は最も重篤な心臓疾患の一つですが,実際にはどのような状態で,どのくらいの割合で死亡するものかを調べてみました。というのは病気の死因を明らかにすることによって,それに対する対策が立てられ,予後を改善することができるからです。
まず死亡率について,60歳以上の人々が入る養老院の附属病院の成績ですが,発作後1週間以内に死亡するものが19%,1か月以内が28%,1年以内に53%と約半数は死亡し,5年以内には86%と大部分が死亡しております。当然ですが剖検上大きな硬塞を示すものでは,1か月以内に42%も死亡しておりますが,散在性病巣の集まりを示すような硬塞では,1か月以内の死亡は認められませんでした。
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