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あんぐる “市民”の中へ—赤十字家庭看護法講習会
早川 ミツオ
,
本誌編集室
pp.5-12
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913968
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看護──これはひとり看護婦のみのものではない。これを専門職としていくうえには、豊かな人間性に根ざした深い専門知識、あるいは技術が要求されようが、人類社会に健康と幸福をもたらすための“みとり手”に、すべてこの要求がされるとは限らない。およそ健康なこころと健康なからだの持ち主であれば“みとり手”となるに足るといえよう。
疾病の予防に、疾病時のあるいは余後の看護に、健康の保持・増進をもって人類社会に恵沢をもたらそうというのが、赤十字家庭看護法指導講習会のねらいである。学校、地域婦人会、PTA、職域団体など指導にあたる赤十字各支部の衛生課に所属する指導員はひく手あまたで、文字どおり“ひっぱりダコ”だ。都立忍岡高等学校では、毎年卒業を控えた女子学生を対象に家庭看護の講習会をひらいているが、ことしも日赤東京都支部の伊藤定子講師を招いて6日間にわたり赤十字家庭看護法の指導講習会がおこなわれた。
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