Nursing Study
手術室における麻酔器の各種ゴム製品の消毒について
赤羽 節子
1
1虎の門病院
pp.90-91
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912076
- 有料閲覧
- 文献概要
麻酔器の各種ゴム製品の消毒は,今日どこの病院でも検討されていると思われます。この業務はナースが行なうに適当であるかどうか疑問でしたが,当院においては準備をし,あと片づけをするのは私たちナースおよびナースエードが行なっているのが現状でありますので,私はそれらの消毒の重要性を考えて,この問題を研究課題として選びました。
この消毒法を研究するに当たりまして,第1表に示しましたものから比較検討を加えてみました。麻酔器の各種ゴム製品の消毒については,これまでに若干の報告がありますが,経費の点で実行が困難なのが現状であります。まずだいいちに第1表の1に示しました,人体に対する安全度より考えまして比較的安全である薬品を四つ取りあげました。それは第2表に示したものです。第1図は消毒に必要な時間の比較を示したものてす。この比較は消毒法が薬液浸漬法でありますので,第1表の3材質劣化への影響に大いに関連するものと思われます。また材質劣化への影響を比較するために,主として蛇管のみをとりあげて引張試験を行なつてみました。この試験方法はJISに見当りませんので,独自の試験方法を用いました。試験片を取り,その両端を金具で押え,一端を固定し一端に荷重を掛けて引っ張り.切断される時の荷重をそれぞれの試験片につき行なうことにしました。この試験は第3表のような条件で行ないました。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.