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小児病棟における長時間継続する静脈内注射の管理
関口 歌子
1
,
石川 尚子
1
1聖路加国際病院小児病室
pp.19-26
発行日 1960年9月15日
Published Date 1960/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911158
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近年水と電解質の研究がすすみ,今迄に知られなかつた多くの問題が発見されてまいりました。多くの場合此れらの問題を解決するためには,直ちに適切な輸液がなされなければなりません。小児に於ける水と電解質の変化は大人の場合より,はるかに,激しく,急速にあらわれるのがつねであります。但し小児であるがために,適切な方法で,正しい輸液がなされない事が,しばしばありました。
輸液は,静脈内注射による方法,特に点滴静注で長時間継続する方法が最もよいと考えられて居ります。小児に長い時間,静注を続けることは,小児の本質を考えると,実に多くの困難な点があります。
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