特集 こういう看護を何故すべきか
体温の科学
仲田 妙子
1
1国立東一病院附属高等看護学院
pp.88-93
発行日 1956年10月15日
Published Date 1956/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910200
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体温
生命とは,屡々火焔にたとえられますが,燃焼とは,物質が酸素と化合して熱を発生する現象と同様に,私共も酸素と固有の体物質と化合して熱を産生し,生命のあるかぎり,これを燃やし続けるのですから,誠に適切なたとえと言えるわけです。よく若き血潮は燃ゆるとか,燃ゆる我がハートとか言われますが,我が生涯において,この肉体は,ある時は盛に,又ある時は弱わくとも,絶えず燃焼という働きが続けられ,ここに体温が生じるのです。
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