読者文芸欄
短歌,他
谷 鼎
pp.61-63
発行日 1956年5月15日
Published Date 1956/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910133
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復学もあきらめて吾が臥し居るに
看護学専門雑誌が今朝とどきたりこの夕べ熱の出で来し枕辺にガーベラの朱の吾にまばゆしストマイもパスも効なくなりし吾に退院はまだかと母が問い給ふスタイルと顔とで就職するといふかかる時代に憤りつつ臥す 〔評〕今月の中で,もつともすぐれている。感の中心を正確にとらえて、自分の言葉で単的にいっているからである。病臥中であることは気の毒にたえない。切に加餐を祈る。
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