Nursing Study・3
膀胱癌根治手術について—幕内式
森田 和子
1
1日赤中央病院手術室
pp.28-31
発行日 1956年1月15日
Published Date 1956/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910034
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従来膀胱癌に対する根治手術は膀胱全剔後輸尿管を直腸に吻合し尿と糞とが肛門から混合して排泄せられる方法であつた。この方法は術後頑固な腎孟腎炎を併発し結局は死亡する欠点があつた。この欠点を除いた新手術方法を幕内先生が昭和26年以来試みられて今春4月の外科学会に発表せられ多大の反響を呼ばれた。先生はこれら尿路を感染性と非感染性尿路とに分類せられ,前者は尿と糞とが混合して出るもの,後者は別別に出る方法である。非感染性尿路として先生の行われた人工膀胱の種類には次の如きものがある。
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