読者文芸欄
短歌,他
谷 鼎
pp.65-67
発行日 1955年5月15日
Published Date 1955/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909839
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腹中にて二十時間前より壊死を起せる腸は腐魚の如き臭を発す
予後に期待は持てずと手術終えし医師等はドイツ語で私語き交す
発熱を告ぐる患者はその頬に自嘲めきたる微笑を持てり
不誠実と言うに何ら関わりはなけれど看護婦等は健康に笑う
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