発行日 1953年10月15日
Published Date 1953/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909414
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「公立の研究機関は社会の状勢に応じて発展もし,変化もするものでなくてはならない」此の言葉のように衛生試験所,生活科学研究所,衞生研究所と明治39年創立以来三たび大阪市の発展と社会の要求にともなつて名称をかえ,そのたびに内容も充実されてきたといわれる衞生研究所の建物もその変革の歴史を物語るにふさわしく古色を帶びたコンクリートの旧館と,前庭に自動車の乘り入れ道のついた近代的建築との相混つたものであつた。このように変遷のあつた名称に従つて衞生研究所のたどつた沿革をたずねてみょう。
明治39年,市民の衞生の保持に必要な試験研究を担当する使命を以て設立されたが昭和17年から昭和25年迄は,戦爭の影響のために,科学的な市民生活の研究を主題とした構想と設備をもつて生活科学研究所と改称した。
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